Bush父はUSAの道徳性を過信したけど、すぐに化けの皮が剥がれた。

Engdahl著「全色支配」徳間書店日本語版「ペンタゴン
戦慄の完全支配」

USAは、Coca ColaやMcdonaldsの影響力が弱化したので、
生の軍事力を動員する作戦に出た。21世紀初頭に。

それは著者の見るところ、帝国の衰退であり、Americaの
世紀の失敗。

Russia Yeltsin政権が、核兵器相互削減を提案したのを、
USAは核先制攻撃の機会到来と受け止めた。

核兵器を新型高性能なものに交換、潜水艦発射核を増強。
量を削減して質を高めれば良い。

Bush父元大統領は、対Saddam Hussein湾岸戦争を前に
して、新世界秩序に言及。

Bush演説では、Terrorの脅威が減少し、正義追求が強くな
り、平和追求で安全が向上する、東西南北の国ぐにが繁栄
し調和する。

無法な侵掠を企む、現在あるいは将来の独裁者専制者へ、
世界共同体は警告を送ることになる。暴力に報酬は無く、
侵掠は集団で抵抗される。

USAだけが道徳性と、それを支持する手段とを兼備する。
平和の力を集める唯一の国がUSAだ、と。

でもこの思想は世界の多数を熱くすることは無く、言葉と
してはすぐに捨てられた。

でも課題は秘かに継続された。1958年、USAはSoviet Sputnik
人工衛星に勝つために、非軍事(建前上は)のNASAを設立した。

86年Space shuttle Challlenger号爆発事故に関して、ある博士
が、議会証言、NASAは文民と軍事と、どちらを優先させるか
で混乱、それが原因だ、とした。

宇宙戦争の実験を考慮して、 危険な寒冷気候での打ち上げを
強行。事故で、宇宙戦争構想が20年中断。

再開後、月面基地構想が浮上。 Ramsfeld元国防長官は、
Missile防衛の名目で、攻撃戦略を導入した。

(敵Missileを撃ち落とす名目のMissileを配備、攻撃用に
転用容易)01年、Bush子政権は反弾道弾協定から離脱。



Dalai Lama14世の裏?Afghanistan阿片利権

「全色支配」まだ続き。Africa石油獲得戦は、米中新冷戦だ。

08年、USAはTibetへの工作を通じ、Chinaへの圧力を強化
することを決めた。Chinaによる米国債等大量購入に依存
するUSAとしては、極めて高度なrisk危険を冒した。

手始めに07年Bush大統領(当時)はDalai Lama法王との面会
を決めた。Germany Melkel首相は、始めから行く気が無い
のに、ことさらに北京五輪欠席を表明。

Bush氏は、 胡錦濤主席に、Dalai Lama法王と対話せよ、と
電話で要求した。

Dalai Lama14世は、元Nazi親衛隊員Harrerと親交。1999年、
Dalai Lama法王は、英国Thatcher元首相、Bush父元大統領
に支援され、Chile元大統領、CIAの手先、国内独裁者Pinochet
解放を要求。

CIAがTibet抵抗運動を支援。CIAは1959年Dalai Lama亡命を
助けた。 法王は、USA議会基金NEDから資金援助された。

NEDは色彩革命に資金援助、CIAの行動を見えにくくする仕
掛け。Chinaが囚人から臓器を取り出して売買するとの説は
怪しい?

Tibetは、Uranium,Lithium等の鉱物資源が豊富。森林資源
も石油もある。Tibetと新疆の境界あたりのQuaidam盆地の
資源は180億$の価値があるとされる。

水資源の点でもTibetは重要。CIAによる、Netや携帯電話を
駆使した体制変革作戦は、新たな、非暴力の戦争だ。

第2次大戦後、USAは海外軍事拠点を減らしかけたけど、朝
鮮戦争で減らすのを中止。

CIAは、Vietnam戦争の裏で麻薬で儲け、傀儡銀行で資金洗
浄、他の工作に投入した。

2001年以降、USAはAfghanistanで阿片生産を増やし、軍事
拠点を設置した。

19世紀及び20世紀初頭、Afghanistanは英露両帝国の攻防
の焦点。英国からすれば、AfganをRussiaに取られては、印
度への植民地支配に支障になる。

USAにはAfghanistanは中露、さらにはIranや他の中東産油
諸国を牽制する重要な地政学拠点。

AfghanはCaspi海から印度への石油Pipelineの経由地でも
ある。

中共がAfrica,Sudanで植民地主義石油獲得戦略を展開

「全色支配」さらに続き。

USAが民主主義と人権を国際社会で掲げるのは、阿片戦
争の21世紀版。対中攻撃。

USAのNGOは、政府の国際戦略を間接に実行する機関。
一種の隠れ蓑。80年代に数十万$の資金を投じて国際NGO
網が作られた。

人権のためには法の支配を逸脱して良い?Myanmar体制転
換が、旧Soviet諸国での色彩革命を手本にして実行された。
「サフラン」革命(僧服の色から)

英国は外交でHitlerを東方に侵攻する様に仕向けた。MacKinder
戦略(英国から覇権を奪取する心臓の地勢力出現を阻止)を
実践した。

ChinaがRussiaを併呑するなら黄禍が世界にもたらされる、と
MacKinderが警告。

1972年以来、中共を西側の投資に依存させる戦略をUSAは
採用したけれど、China経済強大化が脅威になる。

1999年東欧BelgradeでのChina大使館爆撃は、政策転換を示す
もの。Soft powerによる対中戦略へ。07年Myanmar革命は
Malacca海峡海上交通のための地政学戦略。

中共は03年Iraq戦争を受けてMyanmar支援、傀儡化作戦。
軍事、鉄道、道路等で。

ChinaはAfrica資源開発を進め、石油輸入量の3割がAfrica
からに。その状況にUSAが怒。

Chinaは世界銀行やIMFよりも好条件で資金提供。中共はAfrica
最貧諸国に、 贈与や無利子融資で取り入り利権獲得。

Chinaは世界銀行の約3・5倍の資金をAfricaに投入、石油獲得作戦。
1999年以降、Chinaは150億$以上をSudanに投入。

07年にはChinaの石油輸入量の8%がSudanから。Sudanの石油
生産量の7,8割をChinaが輸入。

06年、China石油輸入量は日本を逆転。USAはSudanでの「大虐
殺」を問題化。

70年代からUSA石油会社ChevronがSudan石油開発に参入。でも
度重なる妨害で撤退。




旧Soviet諸国でのUSA色彩革命民主化の悪辣

「全色支配」続き。ある筋からの情報では、USAは、旧Yugoslavia
紛争で、Serbia Milosevic元大統領排除、政権打倒のために4100万
$を投じた。

USAは始めはMilocevicを支持。でも手のひら返しでHitler型虐殺者
として悪魔化。USAは反Milosevic「非暴力」運動を支援。

USAは,N Koreaが朝鮮戦争時にUSA兵士捕虜を洗脳した、との話を
捏造し、それを根拠に洗脳研究を始めた。

LSD等の薬物が使用され、自殺者も出た。研究をRockefeller財団が
秘密裏に支援。

Fred Emeryは、Rockconcertでの若者の熱狂を、敵対政府打倒に利
用可能と確信した。

Freudも、Tavistock研究所と協力、研究をしたことがある。K.Lewin
が1945年、Massachusetts工科大に集団動力学研究所を設置。

Lewinが社会心理学の創設者とされる。研究所は48年、Michigan大学社会調査研究所に移設改組された。

Georgia Orange革命には国際投機家Soros氏の、開かれた社会基金も
関与。USA国務省は体制変革作戦にNGO非政府組織を動員。

86年Philippines  Marcos失脚、89年天安門6・4事件、89年
Czechoslovakia革命がその例。

今はRAND Corporationの、携帯電話等を動員した 作戦に進化した。
6・4事件の背後に、Einstein研究所とSoros氏の基金が存在した。

中共政府は 、Soros氏の基金はCIAと関連があるとして国外追放に
した。Ukraine Orange革命には、Washingtonに拠点を持つPR会社
も重要な役目を果した。

Brzezinskiは英国石油のConsultantを勤めた。Neo-conのWoolsey
元CIA長官は、2001年9・11を第4次世界大戦の始まり(USA,Soviet
冷戦が第3次大戦)とした。

Georgia,Ukraineの民主化革命は、Caspi海の石油天然Gas資源と
Chinaを切り離すためのもの。

Iraq戦争後の石油価格上昇でRussiaが回復した。Chinaが真の地球
規模の力となるには、2つの課題を解決する必要がある。

1にEnergy輸入依存、2にUSA核戦力に対する抑止。Russiaは2つ
の課題解決済み。

Brzezinskiは、傲慢なBush子政権を批判

Z.Brezezinski著「二度目の好機、3人の大統領とAmerica
超大国の危機」続き。

冷戦後の国際紛争、旧Yugoslavia等に、Clinton元大統領
は本能としては巻込まれるのが嫌。理想や知性に反した。

Israel Rabin首相暗殺後に登場したNetanyahu氏はdemagogue
だ。強引な入植地拡大でPalestineとの合意を破壊。

多くの回教徒は、第二次大戦後にUSAが中東に勢力を得た
ことを、英国、France植民地支配からの解放と見た。

でも50年を経て、多くのArab人やEgypt人やIran人は、新
たな支配の下にあるとの見方、反米に傾く。

1995年、USAの地球上の地位は頂点に達した。その時の
Americaの力は他を圧しつつ正統なもの。

Cinton元大統領は、F.D.Roosevelt、Kennedy両元大統領
に匹敵する魅力で好かれ尊敬された。

Clinton政権は、共和党支配下(94年中間選挙後)の議会
に邪魔された。

多数派共和党は国益を狭く定義し、Americaの道徳政治力
を地球の共通の富のために行使する努力を否定した。

Clinton氏は歴史上偉大な功績を残すに至らず。 その後継者
Bush子元大統領は、9・11後対Terror戦争を十字軍だと
宣言、破滅型Leadershipだ。

Bush氏は、自身が地球規模の善悪対立に、固い決心と明かな
見通しと深い信念をもたらすとした。

9.11はBush氏には啓示。対Terror戦争は、Persia湾地域の
資源を支配する帝国主義と、Iraqの脅威を除去してIsraelの
安全を高めるNeo-con新保守派の慾望の2つを反映した。

Bush氏は、Saddam後のIraq指導者に対して、あんた次は
Iranをやりたいかね、と冗談を飛ばした。

傲慢なBush政権の中で、ある高官は、われわれは今や世界
帝国だ、われわれが行動すれば新たな現実が作り出される、
とし、現実主義派とされる側からの批判を一蹴した。


経営学者大学教師でありつつ、輪廻転生を基礎にした生き甲斐研究をする飯田史彦さん

飯田史彦著「生きがいの本質」PHP文庫。

輪廻転生を、生き甲斐構築に有効な仮説として提示。前世記憶
を持つ幼児の話を紹介。子が母親、母体を選ぶ。

物質世界で生きる意味は、不自由を体験することだ。(人為の
理念を過信し、不自由を闇雲に排斥する近代進歩主義左翼は問
題、不自由を受け入れるのが基本と感ずる)

三大不自由は、病、死、対人関係だ。成長願望を持ち、不自由
に対処するのが人の本質。不自由に価値がある。

学習のために、生れる前に前世記憶に蓋をして、潜在意識に封
じ込める。

産婦人科のある医師の説を引用、三歳まで母子密着で徹底して
愛を施し、その後にしつけをするのが良い、とする。

乳児は不安で孤独、それを解消させる。退行催眠による前世
記憶呼び戻しによると、夫婦はそのまま夫婦として生れ変る
ことが多い。

でも性格や国には変化し、男女が交代することもある。愛の
Cupidは存在する。この男女を結びつけて、二人の子として
生れる様に操作する。

著者の本業は大学教師、経営学者。ある読者から、Spiritual
研究の方を本業にし、大学は辞めよ、との提案を受けたこと
に対し、大学教師の肩書が、世間の信用を得て本を売るのに
商売上重要、と弁解。

怒りや恨みは憎しみの感情は、そのつらさを経験して知ること
に存在意義がある。

怒りを直接相手にぶつけてはならず、いつか相手を許すため
の経験とするべきだ。

退行催眠の知見では、 自分が過去生で加害行為をした相手から
苦しめられることが多い。

相手に当たる代りに自分に大事なものを壊して対処するのが良い。
人は本来性善。

明確な不正、悪に怒る、正義のために怒ることは肯定される。
罪を憎むけど人を憎まず。

人は5歳位までは前世記憶を 保存することがある。人生の価値
は、長さよりも、自らの境遇の中で、如何に多くの愛を施すか
にある。愛は命に優先する。


Soviet放棄後も執拗にRussia包囲作戦展開したUSA覇権戦略恐るべし

W.Engdahl著「全色支配、全体主義民主主義」

Soviet崩壊後、USAは、旧Soviet勢力圏に、全体主義型民主
主義拡大作戦を展開。

多くの旧共産主義国住民は、Sovietからの独立後、自由と繁栄
のAmerica流生活が到来すると、USA側の宣伝を信じて多幸感
覚に一時浸る。

IMFによる経済Shock両方がそれを打破。西側の投資家、Soros
氏らHedge fund運営者たちの餌食にされた。

1990年代、Russiaの失業率は鰻昇り、生活水準は大きく下がり、
男子平均寿命は56歳に低下。年金医療不足、学校閉鎖。酒中毒
薬物中毒、AIDS蔓延。

Bush父元大統領は、Gorbachev元大統領に、NATO東方拡大せず、
と約束したけど、それは反故にされた。Gorbachev氏は、約束を
明文化する作業を忘れた。

Brzezinskiは、Bush父を、Napoleonの自己戴冠の如くに傲慢だ
と評した。Brzezinskiの師匠、地政学者MacKinderは、帝国の傲
慢を諌めた。Brzezinskiは、それを継承。

(実態としては)Brzezinskiは、Afghanistanでの反Soviet闘争を
指揮した帝国主義者。Washington用語では、現実主義者とされる
けど。

Brzezinskiは、97年に出版された本「大将棋盤」で、Germanyや
日本を含む表向きの同盟国を属国Vassalと見下した。

08年、Gerogia,UkraineがNATO加盟。07年、USAはPoland,Chech
にMissile、Rader基地設置を発表。

Russia Putin大統領は、NATO東方拡大は相互信頼を引き下げると
話し、反撥。冷戦はSovietが崩壊しても終了せず、RussiaはNATO
拡大による包囲網に反撥。

第2次大戦終了後、対Soviet冷戦戦略構築したGeorge Kennanは、
世界人口の6.3%のUSAが、世界の富の約半分を占める(当時の)
状態は、他の国ぐにの嫉妬や恨みを招く、USAは感傷主義を捨て、
この有利さを安全に保たねばならず、とした。

USAは帝国と名乗らず、植民地からの解放、民主主義と自由市場
を支持する存在と見せかけた(けど、実質は帝国支配を実施)




基督教思想の本質は山上の垂訓、無抵抗無政府主義にありとしたRussia文豪Tolstoy

Tolstoy著「神の国は汝の内にあり」

Russia文豪Tolstoyは、独特の基督教思想信仰。
無教会、反教会主義、無政府主義、非暴力主義。

印度非暴力抵抗、独立運動者Gandhiにも影響を
及ぼしたとされる。

日本左翼反権力派は、半島や儒教勢力との無理な
友好を主張するよりも、Tolstoy思想を掘下げる
方が良いと感ずるけど。

左の頬を撃たれたら右の頬を差し出せ、暴力に抵
抗するな、山上の垂訓、が聖書、Jesus Christ思想
の重要な柱だとする。

共産主義革命運動が政府権力を外部から破壊させ
ることを目指すのに対して、Tolstoy流基督教は、
不従順運動で内部から否定する。このやり方の方
が優れる。

著者流の基督教は、正しき意味で、反国家、故に
Jesusは十字架にかけられた。

権力とその付随物、富、名誉、贅沢、は獲得され
る前は価値ある目標に見える。

でも権力が獲得されると、それらは空虚で魅力無
いものであることが明かになる。

遠目に美しく見える空みたいなもの。暴力は社会
の最悪な要素(人)を選抜し引き寄せる。でも権
力者が交代するごとに少しづつ悪が減少する?

人生は、未知のものを認めることにある。基督教は、
目には目を、を否定した。

人は真理を知ることで自由になる。

Tolstoy著「余は何を信ずるか」

幼少時から基督教を学習しながら、なかなか本当の
信仰に達せず、虚無主義者であり続けた著者が、如
何にして独自の信仰に達したかを述べる。

三位一体神としてのJesus基督を肯定。著者は、悪への
抵抗は正しい、基督に反せず、の教育を受け、それを
永らく信じたけど、その信念を捨て、無抵抗主義へ。

Jesusの命令は神聖だけど、人は弱さの故にそれを実行
することは不可能、との説も信じた。けれどその信念も
捨てた。