超限戦で中共を敗北させ、体制変革改心に追込む

「中国の戦争責任」補足蛇足。

文士が武士よりも優位なChina思想、儒教思想は
戦争抑制に何の役にも立たず。

文士の方がむしろ、空理空論で戦争を煽りがち。
Chineseの精神世界は原始人のまま、化石状態だ
と著者は唾棄。

19世紀無政府主義思想家Bakuninは、Chineseが
その野蛮性非人道性、奴隷根性と、欧州近代文明
を組み合せるなら、欧米の脅威になると警告した
とのこと。今それが現実化。

Chineseは古来、資源不足、人口過剰の故に戦乱
に明け暮れたけど、それ以外の方法を知らず。
Chinaは文明の仮死状態。

自ら平和を口にする平和運動は、好戦主義者の
鴨、餌食になるだけ。相手が平和を口にする様
に仕向けねばならず。

第一次大戦後欧州平和主義運動も、Hitlerの
出現暴走を招き大失敗。

日本は同盟国とともに中共を上回る軍事力を
確保して、中共を抑止せねばならず。

以下拙者流蛇足。清朝崩壊後、Chinaは皇帝制
を廃止したけど、中華思想、周王集権主義を
改めず。

むしろ、共産革命、文化大革命で、儒教の易姓
革命や孝行思想が否定され、利己主義が先鋭化
し悪化したと見られる。

Chinaには日本の様な村、共同体の思想、仲間と
物を分ける思想が無い。

毛沢東は同志思想を定着させることを目指した
けど、挫折。

清朝末期から民国時代にかけて、Chinaは西洋文
明との抗争で大きな挫折を経験したけど、Chinese、
China社会の成熟化、利己祝儀抑制のためには
まだ挫折が不足する様子。

日本を含む非中共勢力は「超限戦」で、非軍事
を中心とした戦略で、中共を挫折敗北に追込む
べきだ。

Chineseよりも利己主義を弱め、相手の信頼を
獲得して、国際社会で多数派工作を進め、China
を孤立させ、改心に追込む。

黄文雄さんがChinaの戦争の歴史、悪の歴史を論述

黄文雄著「世界に災難をばら撒き続ける中国の戦争責任」
徳間書店。

Chinaは著者の規定では戦争立国。本来海を暗黒世界と
するのが陸地人Chineseの思想。

毛沢東は民族を否定し、世界革命を大義化したけど、
Soviet崩壊後、Chinaも民族主義化した。

中共の領土主張は、Italyが旧Roma帝国領を、Greece
が旧東Roma帝国領を要求するが如き滅茶九茶。

正義の戦争、不義の戦争の2分法をLenin思想として紹介。
現代Chinaが推進するとされる「超限戦」は、境界無し、
あらゆる領域が対象。

実際に砲火や流血が発生することは殆ど無いけど、破壊力
が軍事戦に劣ることはない、とされる。

無限の手段で相手を服従させる。でも、恐らくChinaが自爆
攻撃を採用することはあるまい。

軍人石原莞爾は、太平洋線の元凶は黒船開国だ、とした。
清朝は、西洋勢力を誠意と呼び続け、見下した。伊藤博文は、
それを止める様に忠告した。

清朝流には、阿片戦争は懲罰戦。明治維新での日本の西洋化
は、清朝から見れば謀反、清朝内には征日論も起きた。

清は、1886年戦艦を長崎に送り、乗組員を上陸させて強盗
を働かせた。長崎事件。

清朝は、周辺東Asia諸国のみならず、西洋Holland,Portugal,
英国、Roma法王庁までも超克克服族国と見做した。

1924年、民国が清朝との移行条約を破棄、溥儀を追放。
日本が満州国を立て、溥儀を復位させたことに正当性ある。

満州は万里の長城の外で「中国」にあらず。万種国は日本
の傀儡、説は不当。

常に敵を作り出し「革命」概念で責任を回避するのが古来
Chinaの御家芸。

百田氏、単純な左翼罵倒に走らず、日本の戦闘思想の弱点、非合理性、防衛軽視を指摘。

百田尚樹著「戦争と平和」新潮新書、17年8月。

日本零式戦闘機は、性能優秀でも製造に手間と
時間がかかる。

一対一の戦闘に強いけど、防御が弱い。軽量化
のために壊れやすい。

島国日本では城壁都市が発達せず、武士は盾を
持たず、戦争思想が抑制された。

大陸では古代から、敵軍皆殺し、非戦闘員住民
虐殺、が戦争のやり方とされた。

でも著者は、壊憲で緊急事態条項(戒厳令、非
常時、戦時に憲法や通常法を停止する規定)を
導入せよ、の意見。

日本の言霊思想(言葉(言霊)を口に出せば
それが実現する)に苦言。

不吉な言葉を口にすればそれが実現する、だ
から不吉なことを避けるには別の言葉で代替す
るとか、不吉なことがを封じ込めれば良い、
それは安直だ?

日本軍艦もやはり防禦軽視。専門修理要員を配
置せず、構造の面でも脆弱。

「ガダルカナル」奪回戦は、航空戦の見地から
しても愚劣なもの。

出撃地からの移動距離が長すぎ、途中でかなり
の数の機が、操縦士の疲労や燃料不足の故に墜
落した。

この愚かさは現在のBlack企業の従業員酷使に
も通ずる、と。

日本軍の変な戦闘思想は、連射式自動小銃開発
を怠り、明治38年式単発銃を使用し続けたこと
にも反映された。

零戦を工場から飛行場に移動させるのに、部品
一式を牛車に載せた。途中の道を舗装せず。

日本軍の捕虜禁止令を、単純に反人道性の見地
から批判するよりも、日本の変な戦闘思想と
合せて見るのが良いと感ずる。

上に甘く下に厳しいのが日本軍の体質。Imphal
作戦大量死の牟田口元中将、Midway惨敗の南雲
元中将、捕虜になり機密文書を敵に渡した福留
元中将ら、失敗しても責任を取らず。

これは戦後日本官僚の、Bubble崩壊の責任を大
蔵、財務官僚に取らせぬあり方に継承される。

文明嫌悪、差別主義が人間の基本だと吠える曽野綾子節炸裂

曽野綾子著「人間の基本」新潮新書。

文明化で生活が受け身化し、精神が貧困化したこと
に著者は問題提起。

現代人でも、電気が無い非文明の生活を一定期間体
験すべきだ、とする。

音声再生機能もある電子書籍の意義を著者は認めず、
想像力を貧困化させるだけと腐す。

著者のこの様な頑なな態度の方が精神の貧困だと
拙者には感ぜられる。

子ども手当や児童手当はぎりぎりまで切り詰めよ、
人の子をしつけるのは犬をしつけるのと同じ、と
著者は吠える。

著者は日教組流平等思想に反撥。母親が学校教師を
先生と呼ばずに「君」付けで呼ぶことに苦言。

本来「君」は畏れ多い呼称。それが日本語でいつの
間にか価値が下落して友達への呼びかけに使用される。

教育は強制だ、が著者の思想で、著者は嘗て高校
卒業者全員に1年の共同生活、奉仕活動を義務付けよ、
と提案して猛反発された。

著者は、本書では義務を果してこそ自由、の思想を
印度人神父の話として述べるけど、これは勿論神に
対する義務。

似非保守右翼国家主義者が、国家に対する義務を
がなり立て、近代人権思想、自由思想を否定する
のは迷惑。

同性愛者が信念で同性愛を貫くのは良いけど、世
の中の価値通念に反することへの代償の支払?は
必要だ。

通常異性愛と同等の法律上の権利を求めるのは
誤りだ、と。

近年の入社面接で、自分の長所を並べ立てるの
は、自己主張が強い国際社会に合せるためだけど、
著者は日本の嘗ての美点の否定、羞恥心否定だと
する。

でも便所飯の様なことは駄目、一人飯するなら
公園で食べろ、と。

票のために人に阿る政治屋はある意味Kotsujiki
と同じだとし、投票の政治制度への不信を表明。

規制Ruleよりも常識の方が大事だとする。でも
宗教流には、政治の規則よりも神からの命令の
方が重要とするところでは?

報道業界の差別語狩りも規制悪用だ、と。

ChinaへのPCや通信機器持込みには厳重注意が必要。HackingされVirus仕込まれる

青山繁晴著「王道の日本、覇道の中国、火道の米国」PHP。

第二次大戦やその後の大国の横暴は、国際法を歪めた。
国際法の精神を生かすには、日本がSovietに簒奪され
た領土、全千島、南樺太を取戻すこと、

S Koreaに占領された竹島を取戻すことが必要だとする。
中共に制圧されたTibet,Uygur,内Mongolは独立すべき、
とする。ただし満州は問題にせず。

USAによるIraq戦争の愚行に関する著者の解説は、
9・11を首謀したAl-Qaeda回教原理主義勢力と、Iraq
 Saddam世俗主義政権は敵対関係、Saddam政権潰し
は、原理主義勢力を喜ばせただけ、と。

USA Bush藪政権は、Al-QaedaとSaddam政権はぐるだ
として強引に戦争を仕掛けたけど、占領統治に失敗。
さらに08年金融危機にも襲撃された。

著者は金融危機の原因は、USA軍事力の絶対性が崩れ
たことだとする。

危機に直面した合州国(著者はこの直訳を使用)は、
白人のための国、の建国精神を捨て、黒人大統領
Obama氏を誕生させることで生き残りを画策。

著者はこれを、自身を火で燃やして自己否定する
火道だとする。

この後、USAが不死鳥として復活するかは不透明とする。

日本が大陸Chinaの理想、皇帝制成立以前の王道を
保持する国なのか、拙者には不明だけど、領海面積
世界6位、体積4位の日本は「メタハイ」等の海洋
資源開発を進めるべきだ。

08年中共による北京五輪は醜悪だけど、恐ろしい
のは人民解放軍によるHacking攻撃、USAのe-mail
盗み見よりも遥かに悪質。

入国外国人が持ち込むPC、携帯等情報機器から情報
を盗み、Virus仕込む。

中共は89年6・4弾圧事件後、人民武装警察、偽装軍を
組織、外国をだましつつ、少数派を弾圧する。

続き。

日米関係の「手触り」を知るためには、横須賀
あるいは佐世保の軍港のあり方を現地で観察す
れば良い。
沖縄まで行かずとも日本の被占領状態が分る。

08年Georgia紛争は、米露新冷戦と
誤解する人も居たけど、それどころか米露直接軍
事衝突の恐れをはらむ重大事件。

USA発金融危機を失地回復の好機と見た魯国が
罠を仕掛け、Georgiaがはめられた。

軍事と金融を2本柱にしたUSAの世界一極支配の
崩壊を示した。

核廃絶が不可能なことを承知の上で、核軍縮を演
出したObama前大統領は、稀代の演技者、最悪の
場合は詐欺の性格を持つ自己陶酔者だ、と。

北KoreaとIranは軍事同盟関係を結び、Obama流対
話路線、軍事力不行使を利用した。

長崎県の、対馬でのS Korea人活動に関する調査は
不正確。似非観光客の実態を見抜けず。

多くはPro漁師、日本の漁場を荒らし、乱獲、廃棄
物大量放置。それを県側は上客と誤認。

南Koreaの日本での行動は日本を舐めたもの。北
による日本人拉致も軍事無力の日本を舐めたもの。

防空識別圏を軍事Otakuの知識とし、軍事に偏見が強
過ぎる戦後日本のあり方を著者は嘆く。

竹島問題を国際司法裁判所に日本は単独提訴目指す
べき、必要ならば制度改定せよ。

でも元国連職員山本一太参院議員は、それに反対。
著者は、国連職員らしい官僚主義と評す。

日本の政治家の質は、絶望を感じさせることすら
無いほどの低さ。

日本はUSAに比べて十倍近く長い歴史を持つ国、
改革には百年かかる。自分の存命中に改革が達成
されるとの慾を持つな、と釘をさす。

佐々木俊尚さんの未来社会論、新自由論、Net共同体論、Global企業帝国主義論

佐々木俊尚著「21世紀の自由論」NHK新書、

日本型Liberalismも、西洋近代型Liberalismも破綻、
従来型自由思想は破綻した。

では必要不可欠な自由概念をどう定義し直すか。
気鋭のJournalistが挑む。

21世紀は過渡期移行期、新しい制度が固定するのは
恐らく22世紀になるけど、新時代のあり方を、途中
経過を飛ばして大胆に仮設を提示。

Academism人には無い、Journalistの強み。著者は
日本のLiberalは、政治哲学無き反権力に過ぎず、
と斬捨て。

自己流に蛇足すれば、日本には思想宗教の基軸(西
洋基督教の様なもの)が無い、だから左翼Liberal
に限らずどの派にも哲学が無い。

従来の思想宗教を時代錯誤の桎梏として批判し、
そこからの解放脱却を主張するのがLiberalだけど、
日本Liberal左翼は、前近代の古い有害な思想の
桎梏を捏造し、そこからの解放を主張した。

伝統を否定し、流行外来思想に飛びつき、時の
権力に対しても、時代遅れ論で非難攻撃する。

でも国際状況が変化し、外国に手本を求める態
度は今や無効化したと見られる。

西洋近代思想は、基督教を批判しつつそれを上
書きし、西洋理性が普遍で全人類を支配する、
西洋人が開発したものを全人類が等しく利用する、
としたけど、その幻想は今や破れた。

でもChinaや回教勢力が西洋の代りに普遍性を主
張するのは誤り、許されず。

France漫画新聞が2015年に国内少数派回教勢力
への風刺をして問題を起したけど、著者は表現
の自由として風刺を容認する立場を採らず。

風刺の本来のあり方は、独裁者に対して弱者が
必死に抵抗することだけど、Franceの態度は
それから逸脱。

Holland(オランダ)は、Communitarianismなる
新左翼を摸索したけど、新自由主義に反対しつ
つ、回教拒否を打ち出し、限界を晒した。

でもNet技術の発達進化により、将来は、中心
無く、開放され、上下差別無く、水平移動自由、
成員入替可能な新型共同体が成立するとの見通
しを語る。

近代国民国家の代りに、Global企業が主導する
世界分割、帝国主義になる可能性もある。

日米同盟幻想を脱し、対米面従腹背に回帰する。

冷戦終結後、国際環境の激変により、日本は経済
強国から没落衰退転落した。それが平成時代。

平成日本は戦争を回避したことを肯定する意見も
あるけど、甘い。

日本が直接軍事行動で参戦せずとも、世界では
Iraq戦争等の深刻な戦争が発生したし、非軍事戦
争、経済戦争や外交戦争で日本は惨敗。

でも平成日本の権力者たちは、自らの責任や無能
を認めず、構造改革と称する責任逃れ責任転嫁、
皺寄せをして、社会全体を腐らせた。

やるべきことは、不当な既得権益を貪る者どもを
退場させること。

自力で思考する力乏しく、外来の借り物思想で威
張る権力者や知識人らを没落させ、国際競争から
半ば降りること。

島国日本は、大陸文明に比べて権力行使が抑制され、
権力の害への手当としての宗教は中途半端。
でもそれを日本の劣等性と見る必要は無い。

日本は宗教やideologyが西洋等大陸文明に比べて弱
いけど、それを嘆くよりも、島国地政学を再興する
べきだ。

大陸勢力と疎遠化して国際競争を抑制し、富の格差
を抑制する。

戦後対米従属は深刻な問題だけど、安易な策にに走
らず、地道にやるしかない。吉田茂流面従腹背に
回帰する。

20世紀後半の様な経済成長は望み難いけど、戦争の
痛手への手当として経済成長が必要、の状況も無い。

宗教に無知な日本人は、偽右翼Cultにだまされる

政治学者丸山真男が「日本の思想」で示した
問題意識では、日本には西洋基督教の様な思想の
基軸が無い。

上層部、権力者層と、民衆とで、思想、宗教がずれ
た。明治政府は天皇教による思想統一を試みたけど、
挫折した。

思想の基軸が無いから、何が保守か、何が革新左翼か
を決める明確な基準が無い。

故に日本では似非左翼、偽保守が横行する。戦前日本
は反米軍国主義に暴走して自滅。

戦後日本では、大半の所謂保守派右翼は親米従米に転
向したけど、左翼が全て反米と決めつけるのは誤り。

USAにも思想の幅があり、従米日本左翼の存在も認めら
れた。

戦後復興期の日本政治を代表した吉田茂は、従米であ
るよりも、管見では対米面従腹背の現実主義。

80年代中曽根政権は、日本の経済成長、発展にのぼせ、
吉田茂流面従腹背はもう不要、日米同盟だ、戦後吉田
茂流政治を総決算する、と豪語したけど、錯覚、妄想。
でもその錯覚が21世紀、清和会流構造改革に悪影響した。

80年代Reagan政権以来の、USA新保守主義Neo-con勢力は
宗教重視、政府福祉抑制の保守主義と、軍国主義(戦前
共和党Monroe主義、勢力限定策からの転換)勢力拡張
主義とを組み合せた。

資本主義国際大企業の利潤拡大を肯定(これは民主党
Neo-liberalと共通戦略)しながら、政府福祉抑制、
格差拡大容認、福祉は教会等に委ねる。

これを真似した日本の構造改革は、教会宗教、教会
による福祉慈善が乏しい中で実施された。


それ故強烈な弊害副作用をもたらしたけど、自眠党
はそれを無視し、福祉は家族の責任と寝言を垂れ、
構造改革による家族破壊を無視する。

知識社会化せず、反知性主義に支配された現在日本はDruckerの期待に反した。

Drucker著「ポスト資本主義社会」Diamond社、93年7月。

Soviet社会主義崩壊後、近代西洋流自由主義資本主義
経済と民主主義政治の完全勝利、歴史終焉、人類発展
の最終段階に到達したとの説も出た。

著者はそれを否定。社会主義崩壊は一つの歴史の終了
だけど、また新たな歴史が開始したとする。

著者は日本人論客堺屋太一の知価社会論にも軽く言及。
脱近代、新代は中世への回帰だとの説を否定。

著者は戦後20世紀後半日本の成功が、自由世界西側陣
営の安定に貢献したと高く評価。

工業で成功した日本は、新時代の新状況にも対応する
能力があると期待した。

でも国際社会は戦後冷戦期日本の成功は、安保只乗り
だ、不正利得だとし、日本を賞讃するどころか、日本
を敵視し、日本潰しを展開。日本はそれに屈した。

USA政治は、日本流土建利権ばら撒きの代りに、貿易
摩擦叩きと工場誘致、Blue collar労働者への雇用に
固執する。

それに対して日本は、教育水準を高め、知識労働者育
成の方針、と当時の著者の目には見えた。

日本の大学は、少子化傾向に対応するために、大学院
重点化、拡充を進め、延命を試みた。

それはある程度は経営効果を発揮した。でも日本の高
等教育は、著者から19世紀型と評された状況を殆ど脱
せず。国際競争力を獲得せず。

日本を知識社会化することに貢献せず。日本は国際金
融戦争にも、Chinaとの安値製造業競争にも敗れた。

そして賃下げ政策や外国人労働者(実質移民)導入の
愚策へと転落。

愚策を嘘と詭弁と野党罵倒でごまかす反知性主義政治
が横行。

著者は、新時代の生産手段たる知識を所有する知識
労働者の増加が、企業組織のあり方を変革する、と
したけど、日本はBlack企業が横行する状況に退行。

Feminist上野名誉教授、弱さ否認はは男の病気だとするけど、治療法あるの?

上野千鶴子著「男おひとりさま道」法研

著者は、挑発炎上お手の物、のFeminist闘士
だけど、本書は左翼理論を大上段から振りかざす
印象は無い。

男の権力志向を病気として批判。自らの弱さを
認めるのが苦手、他人の弱さを認めることも出来
ず、弱者を罵倒し差別する。

老人は弱者の一種なのに、権力思想、弱さ否認の
病気に毒されては、老年期、下り坂の人生を生き
るのは難しい。

PPK(死の直前までPinpin働き、Kororiと突然死
するのが理想とする人生観)や生涯現役論は、
著者から見れば、老化から目を背ける態度、ある
いは想像力貧困。

下り坂の人生では、弱さの情報公開が重要。ただし
本書はその技法に触れず。

弱さを公開しながら他人からの攻撃を避けるには
技法が必要だけど。

人は誰でも弱者になる可能性がある。それを否認
するのは病気。

女は男に認められることが、女としての証明に
なるけど、男が男になるためには、女は不要、男
同士の闘争Power gameで勝てばよい。勝てば女を
手に入れることが出来る。

これは矛盾だけど、敗残男を無視して男権主義を
叩き、男女対立を煽る女権主義は弊害が大きい。

本書はその様な軽率な煽りに走らず、高齢者は
終身Sex契約たる結婚を解消して良いとか、高齢者
限定労働市場や高齢者限定会社が出来れば良い、
などと怪しい提案。

妻に先立たれた夫か気力が急速に萎み、短期間で
自身も死去、がよくある展開とされるけど。

著者の父は例外で、妻の死後10年生存。それでも
納骨や墓参拒否で妻の死を否認する問題を起した。
城山三郎も妻の死を否認したとのこと。
妻が夫よりも先に要介護になる場合もある。

著者は介護辞職した高槻市長に関し、政治家の対応
として疑問だとし、夫が妻を介護する際に、支配
の姿勢が強いと、妻の側から見て好ましきものに
ならず、とする。

Drucker,日本官僚の無能を批判しながら、官僚主導体制否定はせず

Drucker著、Next Society,Diamond社、02年5月。

資本主義と自由市場経済は別物。前者は肯定され
るべきだけど、後者には疑念。

経営者が労働者との所得格差を20倍以上にする
ことに反対。

年金等基金が金融市場の大きな割合を占める現在
の状況は、資本家無き資本主義だ、とする。

でも経済民主主義にあらず。脱資本主義に向けての
働きをNPOに期待。

教会(宗教)と国家との関係が、欧州とUSAでは逆。
欧州では国民国家を教会から守ることが問題。USA
では教会を政治から守ることが問題とされた。

欧州では20世紀国民国家福祉国家が教会系Community
活動を破壊したけど、USAではそれが存続、NPOに
より拡充される。

欧州生れUSA移民の著者は、日本知識人の様な欧州
かぶれに流れることは無い。

日本は19世紀欧州型社会。官僚天下りは欧州France,
Germanyにもあるので驚くことは無いけど、自動車
電子機器以外は国際競争力無い。邦銀は非効率。

今の日本は著者の故郷、Austro-Hungarian帝国が
第一次大戦後に解体された状況と似るとする。

ただ、日本には17世紀の鎖国、19世紀の開国と、
急速に変化する能力があるので侮り難いとする。

信用も敬意も喪失したのに力を持ち続ける今の日本
官僚は、19世紀末から20世紀半ばにかけてのFrance
軍部に似る。

日本が官僚主導体制から脱却する見通しは小さい。
でも、経済最優先、経済を社会よりも優先させる
USAとことなり、社会を重視する日本には、官僚主
導体制はそれなりに適合性を持つ。