日本庶民は、幻想を脱し、三流属国で生きる腹を固めねばならず

USAは敗戦国日本に対して、ある程度は手加減して支
配したけど、やはり基本は身勝手。

でも、嘗ての旧日本軍の様に、武力、暴力で反撥する
のは駄目。

戦後反米知識人の様に、言葉の上だけで反撥し、罵
詈雑言を浴びせるのも下手。

戦後日本の大宰相、吉田茂は、日本敗戦の事実を受
けつめつつ、日本の損をはね返すために、それなり
の面従腹背術を駆使。

でも1980年代、その戦術が困難に。当時の中曽根政権は、
素直に不利、敗北を認めることをせず、日米対等化、日
本の国力増強、の幻想を演出してごまかした。

靖国神社や愛国心等を利用することを試みた。
でも、連合国史観を拒否し、A級戦犯合祀する靖国神社
は、国際社会で通用し難い。

第二次安倍政権はAbenomicsや第二次東京五輪等で、日
本復活の演出を試みるけれど、対Soviet冷戦終結、日
本Bubble崩壊後の国際環境激変は、日本人の能力の限界
を超えたもの。

靖国参拝も13年末限りで禁止されたし、中曽根新保守主
義以来のごまかしがもはや限界。

日本人は今や三流に没落した、属国日本の現実に直面す
るしか無い。

一部の金持ちは、高評価の外国に移住するか、Nomad
(事実上の無国籍者)になるかする。

それが不可能な一般庶民は、国際社会で三流の、属国
日本で生きる覚悟を固める。

一般の民間庶民は、愛国心よりも各人の職業意識を大事
にするのが当然。庶民には愛国心は飯の種にならず、
戦後反国家主義の様に、国家攻撃で食べるのも苦しい。

権力に対しては、USAの様な巨大なものを含めて、面従腹
背、なるべく関係持たぬ様にするのが良い。

Globalismへの敗北を愛国心でごまかした日本新保守、似非保守戦略は破綻

戦前明治期は、薩長藩閥政治、官僚独裁に対し、
議会設立、民主主義化を求める、板垣退助らの
自由民権派が、愛国の看板を掲げた。

国全体を配慮する民権派の方が、一部利益追求
する薩長勢力よりも視野が広い、と。

戦後は、軍部独裁、国粋主義への批判、反省や
左翼思想の普及で、愛国心が抑制され、

左翼流地球市民幻想がもてはやされた。しかし
左翼流謝罪外交、八方美人主義は、右派から自
虐、自虐史観と非難される様になる。

左派思想は、矛盾だらけ、空理空論ばかりだけ
ど、右派も戦後日本の経済成長を過大評価し、
次第に吉田茂流現実主義から逸脱。

敗戦国、属国の分際で、戦後経済成長した日本に
対し、宗主国USAは、1970年代以降、田中角栄政権
潰し等、次第にGlobalism戦略を発動させて締めつけ。

日本は貿易摩擦批判、貿易黒字削減要求、Bubble
崩壊後は構造改革要求でどんどん押し込まれた。

でも、中曽根政権以降、日本の新保守主義派は、
左翼叩きや靖国讃美による愛国心鼓舞で事態を
ごまかした。

日本の不利、劣勢、敗北を隠蔽。下野を経験した
後の第二次以降安倍政権は、憲法改定論を煽り、
教育改悪?道徳教育強化、お友達学校法人優遇等で
先鋭化。

安倍氏は長州閥なのに、左翼や民主党を過剰非難、
愛国心を煽る倒錯。

でもObama政権時2013年に靖国参拝を封じられ、
Trump政権からは貿易黒字批判、Abenomics為替誘導
批判を浴びる。

愛国心で、日本のGlobal資本主義への敗北がどう
にかなることは無い。

罪財界と癒着する自眠党政治が、大企業による労働
者虐め、少子化、非婚化、家族崩壊を止めることは
出来ず。

2012年草案では、憲法を封建主義道徳に改竄、家族
条項盛り込むなどするけど、欺瞞。

庶民、民間労働者は愛国心などよりも、職業意識を
重要視せねばならず。