IT化、AI化で、近代式垂直分業大企業、中央集権型政府規制が不要になりつつある。

野口悠紀雄著「産業革命以前の未来へ」NHK出版新書。

冷戦後、1990年代、企業のあり方が垂直統合から水平
分業に変化したけど日本はこの流れに乗り遅れた。

GAFAと呼ばれる巨大IT企業群の創業者たちは、大航海
時代の冒険家と同じ精神を持つ。
risk taking、frontierへの挑戦。

Uber、Airbnb等株式市場上場せず、世界規模化する新
型unicorn企業がbusinessのあり方を大きく変革させ
つつあるけど、日本ではこの手のものが生れず。

政府や官僚行政機関による供給者規制、許認可は、
不良業者排除、消費者保護を建前とする。

消費者が供給業者の情報を得ることが困難な状況で
は規制が正当化されるけど、情報社会化が進み、
消費者が情報を得ることが出来れば規制不要になる。

岡田斗司夫さん流には評価経済社会。規制は、既存
業者、既得権益者を保護優遇し、新規参入者を排除
する面もある。

現在のalgorithmは、映画の台本等を分析して、作品
が当るかどうかを予測出来る様になりつつある。

あるいは野球選手が将来活躍するかどうかの予測も
出来る。block chainは改竄不可能な情報記録、
保存の仕組み。

それを金融に適用する作業が現在進行中。金融面で、
中央集権型事業運営を不要にする可能性がある。

現行日本税制は給与所得者優遇。経費課題認定。
個人Freelanceに不利。これを改めるべきだ。

IT化、AI化に乗り遅れる日本の大学を改革する
ことも急務。でもAI化がかくさ縮小をもたらす
かは不透明。さらなる格差拡大になる恐れもある。





鳩山一郎対Soviet接近は愚策、でもそれ以前に、吉田茂が不利な安保、地位協定押しつけられたことの罪の方が大きい。

副島隆彦著 「日本の歴史を貫く柱」

日本軍はUSAの煽動と策略に乗せられ、愚かにも大陸での戦線拡大に暴走。

Rothschildは日本に、大陸を軍事占領するな、
経済支援せよ、と忠告したけど、その意を受け
た政友会政治家らが次つぎに暗殺された。

日中戦争で日本を自滅させるRckefellerの策略だ。
浜口内閣の金解禁も策略でやらされた。でも浜口
と井上元蔵相は口封じで暗殺された。

この時期、Rothschild日本代理店三井財閥の番頭
池田成彬は、錯乱して国益を害した。

三村文男説を援用、海軍人米内元総理、井上成美、
山本五十六が日本を太平洋戦争に突入させた主犯だとする。
国民政府を対手とせず、の近衛声明を出させたのは米内だ、と。

広田元総理は、自殺した近衛の代理として処刑
された。A級戦犯に海軍から一人も入らず、が
海軍主犯の傍証。

副島隆彦著「日本の秘密」新版、PHP。
戦後日本政治の所謂保守本流、吉田茂を礼賛する
説を著者は批判。

MacArthurの戦後占領統治は、社会工学
Social engineeringを日本に適用したもので、乱暴暴虐。

Philippinesの占領統治を日本にも適用したらしい。
DullesらMac側近は、戦後冷戦に対処するための
逆Course政策、日本再軍備、再工業化を提言したけど、Macは拒否。

日本を東洋のSwissに、と妄想。Swissは軍備も
先端産業もあるけど。

吉田茂は、権力のために、Macと妥協、再軍備
抑制、左派政党との国対談合政治政治を導入。

鳩山一郎ら党人政治家を封じ込めた。著者は
片岡鉄哉元教授を援用して吉田茂を批判。

自社さ連立は日本戦後政治(吉田政治)の当然
の帰結だとする。

Macは、朝鮮戦争で原爆投下の無理戦術主張して
解任されたとの説があるけど、それ以前に本国
からの信頼を無くした。

戦時中も戦後しばらくも、USAは民主党政権、
それなのに共和党のMacを占領司令官にしたのは
やはり無理な人事。

Mac解任で梯子外された吉田茂は困惑。吉田は
Asia版NATO、集団安保体制を阻止したけど、
その報復としてSan Francisco条約を押しつけ
られた。

日本に不利な安保条約、地位協定。吉田茂自身
もこれは失敗と感じた筈で、帰国後、莫迦野郎
解散等で荒れた。

鳩山一郎は、公職追放で政治勘が乱れたのか、
罠にはめられたのか、対Soviet接近の愚策。

Dullesら宗主国が分ら呆れられ、日本外務省は
非協力。鳩山の失策が吉田茂の失敗を隠した。

日本は遅れた西洋、遅れたUSAだから、ひたすら西洋USAを追随模倣せよ、の洗脳を脱することができるか。

「アメリカ政治の秘密」また続き。

Japan handler Curtis氏は、与野党、左翼右翼両方
に人脈を持つ。

菅元総理、江田元参院議長、仙谷元長官ら、左翼系
民主党政治家を操作、TPPへと日本を誘導した。

中曽根家とも親密。旧民主党をPayoku反日反米だと
非難するnet右翼はこの様なことを勉強せず。

別のhandler Calder氏は、菅政権に対して、辺野古
基地を呑む様に根回しした。

また戦後日本は官僚、通産省よりも銀行主導で経済
発展したとする本を書き、Charmers Johnson説を反駁。

日本は官僚主導で社会主義に近い、の見方を拒否し、
日本は遅れた西洋、遅れたUSAだとする見方を正統
化することに努めるのがhandlers。

もう一人の有力handler Samuels氏は、日本の政策
研究大学院大学と関係し、怪しげな国際simulation
で日本の有力者らを洗脳。

いろいろな国際事件発生を想定しつつ、対米安保
体制が重要不可欠だと認識させる。

日本の武器輸出三原則見直しを後押しした。政財官
鉄の三角形、Japan Inc.論。

代理人油木氏を通じ、日本経団連から資金提供受ける。
日伊Corporatism比較研究。

岸信介は満州国当地のやり方、国家総動員体制を戦後
日本に持込み、それが構造汚職と化したとの見解。

Samuels氏の分類では、小泉元総理、安倍総理、石破氏、
小沢元代表らが普通の国主義者、河野太郎現外相らが
国際主義者、石原元知事らが対米自立は、そして左翼
平和主義者の4者が日本政界の状況。

今後国際主義者が有力になると期待するらしいけど。
拙者としてはJapan handlersの洗脳には飽きた。

日本は西洋とは異質、USAとは異質。共通性が無い
ことは無いにしても。

異質だから、西洋を安易に模倣せず、日本独自の
やり方で運営するべきだ。

でも官僚、政界、学会、報道言論の洗脳され具合
が深刻で、恐らく当面はどもならず。