吉田茂流、軽軍備経済成長への復帰は無理だけど、脱globalismを進めねばならず

 戦後の大宰相の一人吉田茂は、従米戦略、対米面従腹背作戦を採用。戦後平和憲法を逆手に取りつつ、米側からの再軍備要求を聞き流し、軽軍備、経済成長優先の現実主義。

反吉田派、左翼らは、吉田流国際戦略、所謂片面講和が、社会主義陣営らとの講和を先送りしたことを批判。

全面講和、八方美人論。空理空論。吉田茂から曲学阿世と呼ばれた。左翼は戦前軍国主義を批判、その逆、正反対の非武装中立論を主張。

徳川時代の鎖国政策への無意識の憧れ?を示したけど、左翼は表向き、理論、意識では近世徳川を封建主義と曲解する偏見、偏向の故に、徳川時代、体制を正当に評価することができず。

鎖国政策は悪とされ、徳川の平和は過小評価された。その認識は、戦後左翼も、明治以来の主流派長州系勢力も共通。

20世紀後半、冷戦時代、冷戦の半鎖国状況を利して日本は経済成長に成功した。中曽根政権が転換点。

85年Plaza合意で円高を押し付けられ、Bubble発生させられ、罠にはまる。演技の上では脱吉田茂、日米対等化を偽装。

冷戦終結後、日本は国際環境激変で暗転。経済Bubble崩壊、Globalism全地球規模資本主義に翻弄された。

国内権力者らは、戦後経済成長が国際環境に恵まれた幸運であることを認識せず、経済成長復活を目指して悪あがき、構造改革。

国際標準globalismへの対応として、労働規制緩和、企業権力強化等の政策で労働者を疲弊させ、貧富格差を拡大させた。

実際には日本復活どころか自滅。宗主国の日本経済2流化戦略を見抜かず。

戦後の、企業に共同体の性格を持たせ、社員を団結させた日本式経営を否定し、企業は経営者、資本家、株主が金儲けするための道具、の思想に移行した。

冷戦後China経済発展で、対中進出一部企業は発展(罠で潰されたYaohanは例外)したけど、一般労働者、庶民は貧困化、疲弊。解決策は、競争緩和。地域主義、Bloc経済。

Globalismは、Iraq占領統治破綻、08年Lehman金融危機で崩壊したと見るべきだけど、日本権力者らにはその認識が乏しい様に見える。

正しい認識を持ち、脱成長、成熟化、格差抑制既得権益縮小に転換せねばならず。

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