globalismのdeflation経済から転換。新冷戦対応

 藻谷浩介さんは、生産年齢人口減少が日本Deflationの原因だ、として国内論壇に波紋を投げた。Reflation派や安倍政権が金融緩和でDeflation脱却すると幻想することを批判。

移民政策にも反対。日本は人口が7000万人程度に減少しても、まだ欧州の大半の国よりも多い。そのあたりで人口は下げ止まる。

高齢者が退場すれば人口再生産機能が働く。国全体よりも一人当たりGDPを増やすことが重要との立場。

氏の「里山資本主義」概念は矛盾と感ずる。里山経済は脱資本主義。

日本Bubble崩壊、長期不況Deflation突入は、Soviet崩壊、冷戦終結と時期が重なる。

Soviet型社会主義は、金融軽視、工業至上主義。それが国際金融を駆使したGlobal資本主義に敗北した。

日本は1990年日経株暴落で金融経済敗戦、地価暴落の追撃で銀行国際競争力暴落。社会主義崩壊で多くの新興工業諸国が国際競争に参入、工業飽和化、工業人口過剰化。

日本は低賃金第3次産業への労働者移動や非正規雇用拡大、労働規制緩和で賃下げを進めた。

賃下げが消費を停滞させDeflationを促進。販売者小売企業側も、安値化、価格破壊病に毒された。

第二次安倍政権での金融緩和、Abenomics金融緩和は、日本の国力が中共に追越され、冷戦後の日本虐めが不必要化した段階で、許された政策だけど、それだけでは不十分。

中共との新冷戦を徹底させ、安価な輸入品の過剰流入を防ぎ、低賃金外国人労働者搾取技能実習生制度を止める。

日本金融の国際競争力が回復することは無い。日銀が負(Minus)の金利を導入、国内の近代型銀行制度はますます苦境に追込まれる。

工業生産力過剰、人口過剰の状況で、近代の豊かさの公式と別のやり方で豊かさを追求する必要がある。競争に勝ち、他人を見下す生き方よりも自律、自足が重要。

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