1940年体制、日本型社会主義をいかに改革するか、歳入庁は可能か

 「なぜ日本だけがこの理不尽な世界で勝者になれるのか」続き。

銀行系think tank所属の経済論客が、日銀のminus金利を批判するのは、

親会社銀行のためだけど、著者はminus金利政策を肯定。

預金者の不利よりも借り手の利益を重視すべきだ。預金利子はほぼ0でも、

minusにはならず。日銀が民間銀行から受けたた当座預金に利子をつける

のは非合理だ。やめるべきだ。

日本の格差はJini係数で見れば、再配分前でも後でも、国際社会の平均だ。

日本の天下りは、1940年体制下で確立した。安倍政権の年金改革を、

著者は支持。野党は年金引き下げを批判したけど、改革で持続性を引き上げた。

法人に対する年金保険料、年間約10兆円徴収漏れ、歳入庁を作り、漏れを

無くすべき。歳入庁は国際標準だけど、罪務省が抵抗勢力。国税調査の既得権を

手放すのを嫌がる。年金積立金運用するGPIFは不要、廃止せよ、日本の積立金

は過剰。GPIFは手数料でぼろ儲けの民間業者との癒着。

日本は教育予算を増やすべき。今のままでは10年後に日本からNobel賞を取る人

が消滅する。筑波大を手本にして、国立大学地方移転を進めよ。

蛇足。理不尽とは、世の中の不合理への不満の語感。(ある辞書の説明では、

道理に外れたことを押し付けること)被害者意識。世の中が悪いとの感覚。

利己心の裏返し。抑制されるべき。非合理は、価値中立で冷静な評価。

嘗ての日本では、共同体村社会、世間が利己心を抑制したけど、今の日本は、

構造改革の御蔭で、旧来の共同体や世間が崩壊した。世間の代りの、利己心を

抑制するものが必要。髙橋氏は、消費税引き上げを批判、古巣罪務省を批判す

るけど、構造改革、格差拡大問題への見方が甘いと感ずる。

日本が国際社会で勝者になるとは、煽り題名。


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