2.26事件終息させた昭和帝の威光が過大評価された?

「天皇ヒロヒト」続き。

昭和帝は美濃部達吉の天皇機関説の通りに、自身
を政府の道具と見做したけど、神格化運動の対象
にされて当惑した。

Hugh Byasを援用、陸軍流の天皇は、自動人形、
高位の神官、しかし国を治める存在にあらず。

昭和帝に不満な一部軍人は、昭和帝退位、弟の秩
父宮と交代させることを妄想。

1936年⒉26事件で岡田総理(当時)は、義弟の松尾
陸軍大佐の身代りのお蔭で助かる。

でも一旦死亡発表された後の生存判明に、日本の
皆が困惑した。

岡田政権の次の政権を任された広田弘毅は、当初
吉田茂外相案を提示したけど、軍の反対で撤回、
総理が外相兼務。

軍部は政敵排除のために新聞を脅し賄賂を送り、
記事を操作した。

広田内閣崩壊後、昭和帝は霊感を得た。昭和帝は
軍を逆用することにした。

近衛元総理は最後まで、国民、天皇、西園寺公、
そして多くの慧眼な各国の外交官たちをだました。

37年10月、F.D.Rooseveltは日独非難演説。両
侵略国を隔離せよと主張。

橋本欣五郎大佐は、対英米戦を望み、南京で米艦
Panay号撃沈作戦に参加。

F.D.Roosevelt大統領は、昭和帝が、2.26事件の時
の様に、軍の暴走を止めてくれることを期待し、
親書を送りつけたけど、天皇には届かず、途中で
握り潰された。

(本書はFDR謀略説を採らず)
本書は南京事件30万人犠牲者説。昭和帝は軍人勅諭
を心から信じた。死は鴻毛よりも軽し。
昭和帝は南京事件のことを知らされず。



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