島国の地理風土による権力抑制、の日本思想を如何にして21世紀型に進化させるか

日本は周囲を海洋で囲まれ、大陸文明と微妙な距離があり、
大陸文明の流入が抑制された。

大陸流の権力文明、勢力拡張主義は、日本にも流入したけど、
日本の国土風土に合せて、本来の拡大主義を抑制した。

これは、生物学で確認された、島嶼矮化現象が、人の社会でも
実現したものと見られる。

島国の地理環境が、日本では宗教の役割の重要な部分を肩代り
した。天皇教や宗派仏教に偏重し、自然界風土を軽視する思想論
を学者は好むけど、拙者はもの足らず。

日本風土に対応した権力抑制の故に、日本では思想、ideology、
抽象理論による権力抑制。西洋基督教型宗教は乏しい。
だから日本思想は劣る、との見方を拙者はとらぬけど。

徳川時代末期、黒船による日本侵略は、海洋の防禦、宗教性を破
壊したこと。
これは深刻な破壊、家の屋根が吹き飛ばされた様なもの。

明治近代日本の薩長系指導者らは、日本には天皇が居るから大丈
夫、と楽観したけれど、天皇は床の間の飾りの様なもの、
それだけでは不十分。

明治戦前体制は、西洋列強に対抗するため、天皇教Cultで勢力
拡張植民地主義で対抗することを試みたけど、第二次大戦で敗れ
て挫折。

戦後日本は戦勝国、国際覇権国USAの属国化。USAの意向で自分
勝手を阻止、抑制された。

USA属国の状態を不満に感ずるにしても、USA思想と別の形で、
望むらくは、USA思想よりも高度な形で権力を抑制し、USA支配
から独立することが必要。思想無しの独立自立は無理。

外国思想の模倣を卒業して、過去の自国の遺産を生かしつつ、
それを新たな21世紀の状況に合せて改訂することが課題、そ
れが出来るかどうか。



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