日本恋愛教はGlobalismによる格差拡大を肯定する道具にされた。

Romantic loveとは何か。近代興隆期欧州では、前
近代を破壊し克服するための武器、反身分制の武器
として、自由恋愛が期待された。

欧州に比べて文明後進国、二流国とされる日本では、
恋愛思想が別様に機能した。

日本近世では世間の義理よりも人情恋愛は低く位置
づけられたけど、近代でも恋愛は立身出世よりも低く
評価された。

日本は、大陸文明に比べて前近代世襲身分制、貴族
制の桎梏が軽く、前近代破壊に自由恋愛を利用する
必要が認められず。

官僚制、試験制度を利用しての出世が基本戦略に
された。

恋愛よりも世間体、大衆社会の論理、他者模倣、
横並び主義での結婚、家庭生活。

近代後期、Globalismによる近代大衆社会破壊、新
差別社会化を加速する道具として恋愛が悪用された。
Globalism流自己責任思想、格差拡大を子供する道具。

日本では、恋愛や家庭が、世俗競争原理からの避難場
として機能せず。

20世紀後半、脱工業主導段階、第3次産業化時代に入る
と、男女同一賃金化が進行。

女子を賃労働へとおびき出し、一般男子労働者を賃下げ。
女子を結婚へと駆り立てる力が弱まり、結婚減少。少子化
進行。それを肯定する理論としてFeminismも動員された。

日本ではRomantic love ideologyが、この流れを肯定後押
しするものとして動員された。

縦社会を基盤とした近代化過程で、日本は見合婚を普及
させたけど、Globalismは見合婚を封建主義だと攻撃、
衰退させ、恋愛結婚を正統だとした。

この状況は恋愛の市場化とも呼ばれるけれど、恋愛能力
格差の問題も生じさせた。

新聞や社会学者らは権力側に立ち、男子に対して古い思想
のままでは結婚出来ぬぞ、と恫喝し、また結婚から落ち
こぼれた男どもを見下すけど、

ひねくら左翼の森永卓郎さんは、最上段階の恋愛結婚まで
到達せずとも、自由恋そ愛を享受すればそれで良い、非婚
の方がむしろ経済合理性があるとしたけど、

それに対して森永は現行不一致だ、と非難するのは読み
が浅い?

「もてない男」小谷野敦さんは、自身は恋愛敗者、学会
でも敗者、教授への道を断たれた、どうしてくれる、と
喚き散らしたけど、敗北をねたにして出版できたのだから
まだ恵まれた方。

0 件のコメント:

コメントを投稿