改憲で敗戦の痛みが緩和されるとの右翼幻想は無意味。官僚主導体制を脱して日本を民主化させよ

 戦後日本では護憲派対改憲派の、虚偽の対立図式が作られ、国内政治論議を空転させ、一般国民を政治から遠ざけた。

争点を正しく設定するべき。憲法弄りよりも重要なことがある。

田中角栄元総理待望論は根強いけど、自分からすれば、角栄幻想はいい加減にしなはれ。

外交に関しては、北京との国交が大失敗。国内では、官僚操縦術で、他の政治屋の追随を許さぬ天才を示したけど、凡人に可能な官僚制約の仕組みを残さず、日本の官僚主導体制を改めるに至らず。

戦後日本で吉田茂路線はある時期まではうまく行き、軽軍備で経済成長したけど、中曽根政権以降の改革路線は日米対等を偽装する裏で、売国、経済利益吐き出しに追込まれた。

したたかさが不足した日本は冷戦後に没落した。一般国民にしわ寄せして利権を保守する官僚や報道は、一般国民に対してしたたか。

日本では教会宗教が貧弱な故、戦後に新聞等の報道会社が道徳や家族の在り方に大きな影響を持つことに成功。

戦後報道は、戦後憲法の、家族国家否定、個人主義結婚思想に準拠。左翼思想、女権主義に偏向。

宗教系の家族論は、統一教会の御蔭でさらに形勢不利。

宗教は伝統を重視するけど、時代状況の変化に対応して、解釈変更等をすることは必要、一切の変化を拒否するのは悪しき意味での原理主義になる。

自分流には、宗教にも改良概念は当てはまると見たい。

近代唯物主義や合理主義による宗教批判、宗教否定を経た現在では、宗教の側も単純に過去そのままを継承するのでは復権できず。

民主主義体制では宗教を信仰する自由が認められるけど、まともな宗教と似非宗教cultとを区別することが必要。

cultは制約されねばならず。伝統宗教は税制面で優遇されるけど、cultを優遇してはならず。

民族主義汚名返上、国民国家再構築、市場経済進化、弱肉強食から生態系へ

 近代国民国家Nation-stateは、国民Nationの上に国家統治機構Stateが乗る。

建前ではNation=stateとされるけど、実際は、国民Nationを統治機構が支配し、統治機構が一部特権者たちにほぼ私物化される。

nationalismはは悪とされる。Stateが権威を主張し、国民有権者が選挙でそれを追認する。国民主権は嘘。

Marx主義経済学は、近代政治権力の矛盾を軽視し、経済権力を問題にした。資本家による労働者搾取を問題にした。

古代文明社会は、世俗権力の上に宗教権威が位置したけど、近代政治は、古代宗教を代替する権威だと主張した。

近代政治は資本主義経済をも超える権威だとし、資本家権力を抑制することを試みた。

その権威を頼りに、累進課税制度や法人税等の再分配政策で、資本主義の差別、格差を緩和させることにした。

近代議会制度、議会制民主主義を導入した。搾取される多数派は、格差縮小、緩和策を支持する。Marx主義、社会主義者らはそれではぬるくて駄目だとした。

搾取を根本から断つため、資本家階級を絶滅させ、生産事業を原則として国営化すべきとした。

国営統一企業による生産の方が急速に生産拡大が可能、労働者の平等も達成、一石二鳥とした。でもそれは錯覚。

社会主義体制は、Nationを否定するStatism国家主義、所謂全体主義。Soviet以来の社会主義体制は、官僚統制、国家統制で不自由な社会になり、国際資本主義Globalismに敗北。

社会主義の、金融資本主義に対する誤れる見方も敗因。

global資本主義は、国際競争、各国分断状況に悪乗りして、各国内の労働者に不利な格差拡大政策を推進させた。国民国家が形骸化。

万国の労働者の団結、の左翼の標語は実現不能の空論。global資本主義が、左翼社会主義と別の形でnationalismを抑圧。しかしglobalism時代は長続きせず自壊。

近代国家の権威は破壊されたけど、資本家が権威になるのも無理。

魯国や中共の様な大陸勢力は民主主義否定、独裁強化。帝国主義回帰。民主主義や国民国家の再構築が必要。

市場経済を、自然生態系に相当する権威に進化させるのが良いと見られる。

生物進化論を曲解し、資本主義型市場経済の弱肉強食主義を、生物の自然淘汰と同様の過程だとした謬説から脱する。

現代政治家は愛人を持つな。労働組合はお役御免

 欧州には祝日削減の動きがあるとのこと。日本も祝日増やし過ぎた。お役所仕事の休みが増えても、第3次産業は祝日無関係のところが多い。

祝日を減らして、いつ休むか、労働者の裁量に委ねるのが望ましい。郵便配達は土日休みなら祝日は無関係、にすべき。

国際支配者、国際金融家の側も、金利が消滅したら資本主義終了、を承知して、戦争を利用した物価つり上げ、金利上げ、銀行延命の策に出るのでは。

日本に関しては本格利上げを許さず、金融業衰退に追込む?

日本のbubble崩壊は、国際金融敗戦。そこから為替攻撃による産業空洞化。日本の大蔵財務省は、国内政治家らをだます詭弁には長けるけど、国際金融では歯が立たず。

日本は金融も軍事も理念も2流以下。国際社会を指導する力無し。

政治家の愛人が容認されたのは、globalism浸透前、田中角栄まで。実業家の愛人は容認され得るにしても、政治家の愛人は民主主義への反逆。税金悪用。

自民党宮沢元副大臣が文春砲で轟沈。現代では、性慾が強すぎる人は政治家になるべきにあらず。

極左は、消費税引き上げ、法人税下げの税制改革は、個人から企業への所得移転だと批判するけど、昭和戦後型税制に戻すなら、対中貿易も元に戻すべき。それが出来るか。

左翼は、福祉政策を曲解、社会保険制度の矛盾への追及も甘い。

連合芳野会長は、女権主義の矛盾をよく示す?組織の長を女子にして、新時代対応の振りをするけど、正社員既得権益擁護、非正規を見捨てたことへの反省が乏しい。

自民党に接近。共産党を含めた野党共闘に反対。民主党分裂の事態を受け入れられず。再合同論に固執。

労働組合の連合は冷戦末期、組合運動の衰退に歯止めをかけるための大同団結として結成されたけど、globalismに歯が立たず。

正社員既得権益層を守るために非正規無視、消費税引き上げ容認にいつの間にか変節。今や存在意義があるのか怪しい。

中毒、依存症の中で最悪なのは権力中毒。治療法開発が人類社会存続、差別解消のために必須

 本能が壊れた人類は、薬物中毒や賭け中毒や酒中毒等、いろいろな種類の中毒や依存症に陥る。

文明社会の歪みを減らすには、依存症対策の実効性を効果を上げる。依存症の中で恐らく最も重大で深刻なのが権力中毒。

唯物論共産主義は、人の生理や心理を無視し、権力を進化進歩させれば良いと幻想して破綻。権力対策を進化させねばならず。

権力依存症の問題は権力者本人を毒すことのみならず、権力者に追随し、依存する人たちを大量に作り出すこと。

権力を構造化し、永続させる。被支配者、被害者の立場も構造化される。

自民党は、左翼政権成立阻止のために、自由党と日本民主党が野合して結成されたけど、冷戦終結は、左派政党と自民党の両方の役目を終了させた。

93年に自民党分裂、政界再編が実施されたのは、時期の点では良い。小選挙区効果で日本社会党は解体された。

しかし日本政界は、冷戦後の日本包囲網、globalismに対抗する力が無く、日本を没落するに任せた。現在は、対中新冷戦対応の政界再編が望まれる。

世襲は社会安定のため。世襲重視なら国際競争抑制が正しい。近世日本徳川体制は世襲強化し鎖国した。

政治家はあらゆる分野の面倒を見ることを求められる。政治を専門化するのは難しい。政治を世襲化しつつ、政治家の権限を抑制するのが日本の知恵。

民間では世襲軽視、競争を激しくする。古代日本式律令体制は、貴族制と官僚制の折衷。近世は武家政権と官僚制の折衷。

日本は上位階級と被支配階級の格差を大陸文明に比べて抑制した。明治以降試験官僚制を強化したけど、今やその弊害が重大。国際競争を抑制し、格差を抑制すべき。

魯国や中共は権威主義、知識による支配であるよりも武断統治。魯国を権威主義と呼ぶ西側左翼は、自らの権威主義を隠蔽。概念を混乱させ、一般人の思考を混乱させる。

専門化と市場経済化、市場での競争を進めると、結果として、血統、世襲重視の状況になるかも。各専門を並列化、専門ごとの格差を解消することが鍵。