近代の欧州至上主義、理性主義、自然支配を脱却、自然との共生、権力抑制

 Soviet型社会主義は、資本家廃絶、民間企業禁止、国営企業、国有財産を重要な柱にした。これは規模が大きいほど有利になる、近代工場制機械生産の論理を利用したもの。

管見では、国営企業は、平等化よりも規模拡大の意味が大きい。規模拡大、大量生産、安値販売での勝利追求は、いつかはdeflationに直面する。

社会主義は、国内競争を抑制抑圧しながら、国際生産力競争で勝つことを目指した。
しかし資本主義は国際金融を駆使し、多国籍Global企業で、労働組合運動の国際協力を封じながら企業規模を拡大して社会主義に勝利。

「共産党宣言」は、共産主義運動を幽霊と呼び恐れる態度を揶揄したけど、管見では企業、国家、組織が実体無き抽象物であり幽霊。

近代科学は、幽霊等実体無きものを、迷信として排除するのを基本方針にしたけど、Marx系社会主義は、科学、唯物主義を標榜し、実体としての資本家を攻撃、廃絶しながら、理性なる抽象理念を過信し、抽象存在の企業(国営企業)や国家に過度の権限を持たせた。

企業悪、権力悪を見落す。企業は権力者の手足、leverage、梃子として、自然支配のために強化され、怪物化した。

社会主義の国営企業、官僚独裁は、資本主義の企業間競争よりも害が大きい。国営企業は、資本主義私企業よりも急速に生産力、生産量増大して勝つ、とは幻想。

資本家による企業経営よりも、前衛科学主義官僚による運営、計画経済が優れるとは幻想。
抽象理念を過大評価したり、過度に恐れたりすること無く、適度に利用する。

社会主義は科学を過大評価し、科学化された権力は善だと幻想した。
企業権力を抑制して市場経済を進化させることが鍵。資本主義型銀行金融、利子金融の矛盾も問題。

資本主義は社会主義に勝利し、優れたものとされたけれど、自然環境、地球環境問題に直面。古来の人類文明、権力の矛盾、不自然、反自然性の問題が放置困難なところに来た。

自然との共生に転換するべき。競争を抑制、多元化。分野わけを細かくして格差抑制。権力分散。欧州主導の自然破壊抑制策は、欧州を特権化する欺瞞。

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