Feminist上野名誉教授、弱さ否認はは男の病気だとするけど、治療法あるの?

上野千鶴子著「男おひとりさま道」法研

著者は、挑発炎上お手の物、のFeminist闘士
だけど、本書は左翼理論を大上段から振りかざす
印象は無い。

男の権力志向を病気として批判。自らの弱さを
認めるのが苦手、他人の弱さを認めることも出来
ず、弱者を罵倒し差別する。

老人は弱者の一種なのに、権力思想、弱さ否認の
病気に毒されては、老年期、下り坂の人生を生き
るのは難しい。

PPK(死の直前までPinpin働き、Kororiと突然死
するのが理想とする人生観)や生涯現役論は、
著者から見れば、老化から目を背ける態度、ある
いは想像力貧困。

下り坂の人生では、弱さの情報公開が重要。ただし
本書はその技法に触れず。

弱さを公開しながら他人からの攻撃を避けるには
技法が必要だけど。

人は誰でも弱者になる可能性がある。それを否認
するのは病気。

女は男に認められることが、女としての証明に
なるけど、男が男になるためには、女は不要、男
同士の闘争Power gameで勝てばよい。勝てば女を
手に入れることが出来る。

これは矛盾だけど、敗残男を無視して男権主義を
叩き、男女対立を煽る女権主義は弊害が大きい。

本書はその様な軽率な煽りに走らず、高齢者は
終身Sex契約たる結婚を解消して良いとか、高齢者
限定労働市場や高齢者限定会社が出来れば良い、
などと怪しい提案。

妻に先立たれた夫か気力が急速に萎み、短期間で
自身も死去、がよくある展開とされるけど。

著者の父は例外で、妻の死後10年生存。それでも
納骨や墓参拒否で妻の死を否認する問題を起した。
城山三郎も妻の死を否認したとのこと。
妻が夫よりも先に要介護になる場合もある。

著者は介護辞職した高槻市長に関し、政治家の対応
として疑問だとし、夫が妻を介護する際に、支配
の姿勢が強いと、妻の側から見て好ましきものに
ならず、とする。

0 件のコメント:

コメントを投稿