政治学者丸山真男が「日本の思想」で示した
問題意識では、日本には西洋基督教の様な思想の
基軸が無い。
上層部、権力者層と、民衆とで、思想、宗教がずれ
た。明治政府は天皇教による思想統一を試みたけど、
挫折した。
思想の基軸が無いから、何が保守か、何が革新左翼か
を決める明確な基準が無い。
故に日本では似非左翼、偽保守が横行する。戦前日本
は反米軍国主義に暴走して自滅。
戦後日本では、大半の所謂保守派右翼は親米従米に転
向したけど、左翼が全て反米と決めつけるのは誤り。
USAにも思想の幅があり、従米日本左翼の存在も認めら
れた。
戦後復興期の日本政治を代表した吉田茂は、従米であ
るよりも、管見では対米面従腹背の現実主義。
80年代中曽根政権は、日本の経済成長、発展にのぼせ、
吉田茂流面従腹背はもう不要、日米同盟だ、戦後吉田
茂流政治を総決算する、と豪語したけど、錯覚、妄想。
でもその錯覚が21世紀、清和会流構造改革に悪影響した。
80年代Reagan政権以来の、USA新保守主義Neo-con勢力は
宗教重視、政府福祉抑制の保守主義と、軍国主義(戦前
共和党Monroe主義、勢力限定策からの転換)勢力拡張
主義とを組み合せた。
資本主義国際大企業の利潤拡大を肯定(これは民主党
Neo-liberalと共通戦略)しながら、政府福祉抑制、
格差拡大容認、福祉は教会等に委ねる。
これを真似した日本の構造改革は、教会宗教、教会
による福祉慈善が乏しい中で実施された。
それ故強烈な弊害副作用をもたらしたけど、自眠党
はそれを無視し、福祉は家族の責任と寝言を垂れ、
構造改革による家族破壊を無視する。
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