「自分で作るセーフティネット」続き。
企業が見込み客情報としてe-score低得点者名簿を
購入し、低得点者を広告対象から外し、広告費用
を節減するとの企業関係者の話が紹介される。
社会が総透明化すれば、善い人が生き残る様になる
との楽観論が示される。
総透明化状況では嘘はすぐに見破られる。お人よし
がだまされて損をする昭和の状況は克服される、と。
山岸俊男社会心理学説を引用、日本型村社会の相互
監視では、悪が抑制され安心が確保されるにしても、
信頼は醸成されず、とのこと。
信頼が乏しいから、何かの契機で虐めや排除の問題
が生ずると見られる。今後はNet社会化に対応して、
信頼度が高まる方向に進めばよい。
善い人は、親鸞流には悪人でもある。自身の内なる
悪を認識し、悪に転落する恐れ、可能性を認め、
自身の行動を制御する人。
成熟するとは、自身の内なる悪や汚れを認め、引き
受けること。
その段階以前の、自身の純粋性を信ずる段階は若く
青くて未熟。
人は簡単に、何かの契機で悪に転落し得るし、勝者
から敗者に転落し得る。
でも、敗者、被害者意識の立場で加害者を責めまくり、
あら探しをするのは青い。偽善者だ。
総透明社会で意見の相違に寛容になることは重要だ
けど、それはまだ基本の段階、高度な積極段階として
Giverになることが望ましい。
それで、中世宗教流極楽往生まで待たずに現世利益
を得ることができると期待される。
他人を非難しながら自分探しの旅で動きまくるの
は未熟、成熟者は居場所を確保する。
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