Soviet崩壊冷戦終結後に欧州自立阻止のため、USA,CIAはYugoslavia戦争を仕掛けた。

W.Engdahl著「覇権国破れたり」続き。

1980年、IranでのUSA大使館員人質事件で、
当時野党の共和党陣営は、人質解放を大統領選
挙の後にするなら、いい取引をしてやる、と裏
交渉した。

共和党Reaganが大統領に当選、81年就任式の日
に人質解放。この頃はIsraelはIranから石油購入、
武器を代りに売却する良好な関係。

Iran、Iraq戦争でUSA武器商人は両方に武器を売り、
戦争を長引かせてぼろ儲け。

Bush家は、Columbia cocaineとAfghanistan阿片
の両方にしがらみがある。

Bush父は副大統領の時にColumbia cocaineを
Florida経由でUSAに流入させた。

CIAとSaudiは、BCCI銀行を通じて、bin Ladenの
兵士たちに資金援助し、彼らの麻薬利益を洗浄した。

冷戦後、欧州がUSAから自立するのは、USAには許
し難い。USA主導軍事機構NATOを維持し、拡大する
ために、Yugoslavia戦争が仕掛けられた。

欧州独自の、USAを除外した軍事安保機構構想(Soviet
が崩壊したから、Sovietに対抗する装置のNATOは不
要、の思考)を潰すため。

弗債務(70年代石油危機の際に出来た)に苦しむ
Yugoslaviaを、IMFを動員して追詰め、経済破綻させた。

Yugoslavia国営企業民営化要求で、同国のGDPを激
減させた。大量の企業倒産と失業者とを発生させ、
それが地域紛争に発展。

IMFは賃金凍結を指示、物価上昇を無視。USAは、
各地域が6か月以内にYugoslaviaから分離独立せね
ば援助を停止する法を制定。

投機家Soros氏の基金等を利用して右翼に資金援助。
6か月の期限に分離独立宣言、内乱勃発。

Germanyは独立承認。CIAはAfghanistanでの対Soviet
戦で活躍した回教徒戦士を投入。



記者倶楽部批判を手掛りに、既成権力打倒、民主化を摸索する上杉隆さん。

上杉隆著「ウィキリークス以降の世界」光文社新書。

帯には、上杉氏は日本のAssangeとあるけど、全然過大
評価。著者は、Wikileaks問題で、情報の世界戦争が
勃発したとする。

鳩山由政権は、USA,S Koreaから親N Koreaと見られて
警戒された。

NY Timesの某記者が、Iraqに関する虚報を記事にし、
それがIraq開戦に貢献した。

Wikileaks代表Assange氏は、既存政府と既存報道の双
方を批判。

日本の新聞やTVが、Wikileaksを暴露siteと貶めるのは、
世界各国の中で異例の対応。自社による検証を怠る。

このことや、尖閣衝突映像をYou Tubeに上げた一色氏
への対応を見れば、日本の大手報道mediaは政府広報機
関に堕したとするしか無い。

中共人民の大半は「人民日報」が政府広報だと知る。
日本の新聞は実質「人民日報」とほぼ同様の広報なのに、
多くの日本人たちが新聞を信用する日本の方が、中共
よりも劣る。

湾岸戦争で、日本の戦費提供が感謝されず、の責任は、
日本記者倶楽部が外国mediaを排除したことにある。

日本の官報複合体、記者倶楽部により統制された記者
会見は、実質は懇談会と呼ぶべき代物。

Arabの春は情報革命によりもたらされた(陰謀論系の
情報ではそれよりも掘下げた話をするけど)

USAの意図に反した民主化がSNSによりもたらされた?
ITが、従来型の監視の仕組み、秘密警察等を超えた。
USAは、民主党も共和党もWikileaks、Assange氏を非難。

管見では、国内で権力が情報隠しをするのは民主主義
に反するけど、外交、国際問題に関して、情報暴きを
するWikileaksを単純に讃美するべきかはよく分らず。